EDUCATION色彩教育とは

社会とともに
変化してきた色彩学

色彩学は、科学的知発見としてニュートンが世間に書籍を送り出して以降、
様々な人に多様な視点で論じられ、研究されてきました。

色彩学研究のはじまり

ニュートンが発見した「光の色の帯」

リンゴを使った万有引力で有名なニュートンですが、色彩においても功績を残しています。
ニュートンは1666年に行ったプリズムによる太陽光の分散の実験の結果から、 赤色から紫色に連続的に変化する光の色の帯を発見し、1704年、その著書『光学』を発行し、屈折率が異なる波長の変化に応じて色も連続的に変化すると考えられることを述べたことから、色が科学的に実証されたのです。

見る側の視点で異なる研究を行ったゲーテ

詩人として有名なゲーテは、ニュートンの著書「光学」から約100年後に自身の著書「色彩論」の中で、【ニュートンは色側を述べていて、色を見る側を述べていない】とし、ゲーテは色を“見る側の視点”から研究を行い、心理的な色の見え方に言及をしたという功績を残しました。

高田のヒトコト

色というのは、塗料、染色、印刷、画面による色側の視点による色の仕組みと、人の視点で見たときの、網膜の仕組み、好み、記憶色、経験値などが関係し、
2つの観点から捉える必要があるということが、ニュートンとゲーテから学ぶことができます。CLE協会の色彩学では、この両面からのアプローチで色を学ぶことが大切だと考えカリキュラムを構築しております。

色と人の繋がりが見える色彩学

四季分類法の原点となるイッテンの研究

1919年から1923年までバウハウスで教鞭をとっていたことでも知られる教育者・画家であるヨハネス・イッテンの著書「色彩の芸術」は美術・デザインに関する古典的名著であり、「全世界の進歩的な美術教育の基礎をなしている」と言われています。その中でイッテンは、“自然は四季のリズムにのって、ある時は外交的に活動しある時は内面的に沈潜し、人間の個人の生活にも似た様相を呈している。春と夏には、大地の力は外界にほとばしり出て成長と成熟を促し、秋と冬には、地下にもぐって自らの再生をはかる”と語り、この色彩論がパーソナルカラーの「四季分類法」の原点と言われています。

高田のヒトコト

面白いことにイッテンは
「人間は生まれながら、自己に適している職業につかないかぎり、そしてまた自分が必要とされる能力を持つ職業につかないかぎり最善をつくすことはできないのである」と自身の色彩論の中で語っています。
まさに【自分色を出そう!】という言葉が【個性を出そう!】の意味のとおり、色は個性なのだと感じる言葉です。

一般に活用される色彩学

ブルベ、イエベのはじまり

1923年、アメリカのロバート=ドアが、ブルーアンダートーン(青みよりの色)と イエローアンダートーン(黄みよりの色)を基本とした調和論を発表しました。
その考えをもとに作成したカラーキープログラムが、ファションやインテリアなどの 多分野で成功しました。
それから約20年後、アメリカのスザン・ケイギルは、肌、目、髪の色などから、その人に適している 色を探し出す手法を開発しました。

大統領選で大活躍、そして日本へ

この頃からアメリカでは、色彩をビジネスへ効果的に活用することが盛んになり、1960年代大統領選挙では、選挙戦にカラーテレビの効果が大 きく活用され、当時ケネディ候補は、カラーテレビ出演の際や、演説の際に色彩の効果をうまく利用して自分をアピールし見事当選をしたことから、色のが重要視され始めました。
1980年代になると、ゲリー・ピンクニーが、カラー分析の4シーズン法を創案し、パーソナルカラーの教本となる 「カラー・ミー・ビューティフル」を出版、この本が 世界的に大ヒットしたのです。そして、日本にもパーソナルカラーが上陸しました。

高田のヒトコト

アメリカでのパーソナルカラーは「勝つための色」なのに対し、日本の国民性なのか、私自身は日本におけるパーソナルカラーは「自分発見法」の手段の1つと捉えております。自己主張が少なく謙虚で控えめな日本人は、本質が埋もれやすい環境にいます。
これまで発展を遂げてきた色彩論を、色彩人類学として今後も研究を続けていきます。

日本における色彩学の権威化

色彩検定誕生

色彩検定とは、公益社団法人色彩検定協会(旧・社団法人全国服飾教育者連合会(略称はA・F・T))が実施する色に関する知識や技能を問う試験であり、1級から3級までの3段階と、ユニバーサルカラー知識を問うUC級に分かれている。1990年11月に「ファッションカラーコーディネーター検定試験」として始まり、「ファッションコーディネート色彩能力検定」と名称を変更した後、2006年度からは「色彩検定®」として実施され2006年度からは文部科学省後援の試験となり、色彩に関する試験としては最も歴史があります。

高田のヒトコト

色彩検定は、1990年から続く文部科学省後援の公的資格です。
色彩の技能に関する資格の中では唯一の公的資格で、CLE協会で発行する資格は民間資格のため、当協会では民間資格に説得力を持たせるために色彩検定取得を推奨しています。

※2022年度実績。1級一般合格率39.64%、2級一般合格率77.42%、UC級一般合格率85.84%。