色彩雑学

色彩雑学|女性が“なんとなく好印象”と感じる男性の服の色、ちゃんと理由があった

色彩雑学|女性が“なんとなく好印象”と感じる男性の服の色、ちゃんと理由があった

“感じのいい男性”って、何が違うと思いますか?

顔立ち?
服のブランド?
話し方?
それとも雰囲気?

 

まずは、下の2枚の写真を見てください。




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服装やスタイルは似ていても

 
「この人、優しそうに見える
話しかけやすそう
「この人の方がなんか好き
など、選んだ理由は様々だと思います。
 

 

人は出会ってわずか数秒で相手の印象を決めると言われています。
この記事では、「感じがいい人」がなぜそう見えるのか、脳の仕組みや色の効果を通して解説していきます。






脳は
わずか数秒で印象を決める


ここでクイズです。
第一印象は、どのくらいの時間で決まると思いますか?

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正解は、
A,B,Cどれも。
 
 

人は出逢ってわずか3〜7秒で第一印象を決めると言われています。

  •  
  •  
  • ・会って全身を見て決まる第一印象は約7秒
    ・オンラインなど
    顔だけならたったの約3秒
    ・一目惚れは、なんと0.5秒


  •  

  • 実は、驚くほど短い時間で人は
    「この人いい感じ」
    「なんか苦手かも」
    と無意識に判断して第一印象を決めているのです。







第一印象は脳の効率化で
瞬時に決まる


なぜ、人はこんなにも瞬時に好き嫌いを判断できるのか。

 

それは、脳が効率化を求めるから。
日々、たくさんの情報が入ってくる中でそれら全てを脳がすべてを丁寧に処理することは不可能です。

 

なので脳はできるだけエネルギーを使わずに、重要な判断を素早く下すようにできているのです。

 

安心できる相手か」
信頼できる人なのか」
を過去の情報と照らし合わせながら
ほぼ無意識で判断し、第一印象を作り上げています。

   
  

この「瞬時の判断」を行なっているのが、脳の中にある“扁桃体”という部位。


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扁桃体は、感情や記憶処理を司る脳の原始的なところで
危険かどうか」
安心できるかどうか」
といった生存に関わる判断を一瞬で下す働きを持っています。

 

つまり第一印象は、理性よりも先に“本能”で下されている反応であり、
それはまさに生き抜くための、脳の時短・自動処理システムとも言えるのです。






扁桃体は視覚情報に敏感


扁桃体は、五感から入ってくる情報の中でも特に視覚情報(見た目・表情・色)に強く反応し、本能的な判断をわずか0.5秒以内に下していると言われています。

 

その判断基準は
目から入る情報(視覚)
瞬間的な表情変化や色彩刺激
で聴覚や言語よりも先に・強く反応することが神経科学的に証明されています。
 

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メラビアンの法則



なんか理由がわからないけど、
「なんとなく、この人感じいいな」
「なんとなくこの人、好きだな」

 
 

  • その「なんとなく」は
  • ・顔の表情(険しい?やわらかい?)
    ・肌のトーン(明るい?暗い?)
    ・服の色(安心感がある?警戒心を煽る?)
    などの資格からの情報を扁桃体が瞬時にキャッチ。

  •  
  •  
  • そして、脳が自分にとって “安心できる色・表情・清潔感”なのかを判断し、
    好き or 嫌い
    安心 or 警戒
    を自動的に振り分けているのです。







扁桃体は理屈では動かない


人は見た目よりも中身が大事。
確かにそうなのですが、生き延びるために必要だった色で人や環境を見極める本能が、太古の昔から私たちの脳に組み込まれている以上、それは会話ができる関係になってからになってしまうのです。

 

初対面の数秒で、脳の扁桃体が「安心」だと感じなければ、相手の話を聞く準備すら整いません。
扁桃体は、理屈では動かないのです。

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人間の互換による情報収集の割合



五感からの情報収集の割合の中で、視覚情報は83%。
そして、私たちは「形や動き」よりも色の情報の方が脳に届きやすく、強い印象を残すという認知心理学的傾向があり、この視覚情報の83%のうち、

80%以上が“色”に関係していると言われています。

 

 

アメリカのの色彩研究所の研究では、
「人は新しい人や場所に接したとき、90秒以内に60〜90%を“色”で判断している
と報告もされています。
 

だからこそ、
第一印象=安心感=色や表情が最重要で
色は最強の武器になるんです。
 

 

似合う色を着て自分自身の印象をアップさせることは扁桃体に
「この人は安全・安心」
と判断させるサインとなり、その結果、なんか理由はわからないけど ”好印象
を作ることができるのです。






服のセンスより色選びが
印象を左右する時代


第一印象は一瞬で決まるのと同時に、脳に定着しやすく、後から変えるのが難しいのも特徴。

一度インプットされた印象は、初頭効果により記憶に残りやすくなります。
一説には、一度記憶された第一印象は2年間も続くとも言われています。
 
 
だからこそ、最初に「感じがいい」と思われることは、その後の関係性にも大きな影響を与えるのです。
 
 

女性が「なんとなく好印象」と感じる男性は、顔立ちやセンスだけの差ではありません。

 

 

自分に合った色を知って身につけているだけで、
脳に安心感を与え、
信頼されやすくなる
のです。


似合う色、パーソナルカラーは
「女性だけのもの」
「ファッションセンスの話」
そんなふうに思われがちですが、本来パーソナルカラーは男性がビジネスの場において自分の印象を良くするために戦略的に使われてきたもの。

 

 

「何を着るか」ではなく「どんな色を着るか」
色を知れば、誰でも印象アップが可能です。


 
パーソナルカラーや色彩心理が、見た目の印象だけでなく
「脳レベルで人間関係を左右する」
まずは、自分に似合う色を知ってみませんか?

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心に関わるパーソナルカラーの執筆はCLE協会へ

色が人に与える影響は意外にも大きく、
毎日、朝起きてから色を選ぶという「選択」を私たちは無意識に行なっております。

1980年代に日本へ渡ってきたパーソナルカラーを‘日本の国民性’に合わせたパーソナカラーとして

CLE協会は【外見の似合う色と性格傾向の特性】に関するパーソナルカラーを提唱しております。

  • 同質性と異質性の違いによる心理的な色の選び方
  • パーソナルカラーを自己受容へ活用
  • 4つの個性がチームを動かす、パーソナルカラー×チームビルディングについて
  • 自己を見つめる時間、リフレクションとパーソナルカラーの可能性

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