色彩検定
【色彩検定事業部】|色彩検定事業部だより Vol.3
子どもたちと関わっていると、同じことを伝えても、すぐに理解できる子もいれば、少し時間が必要な子もいます。
色を使って分かりやすくしたつもりなのに、なかなか伝わらない。
そんなとき、私たち大人はつい、
「まだ分からないのかな?」
「覚えていないのかな?」
と、子どもの側に理由を探してしまうことがあります。
けれど、UC(ユニバーサルカラー)の視点を知ると、もう一つの考え方が見えてきます。
「この子ができない」のではなく、
「私の伝え方では、まだ届いていないのかもしれない。」
今回は、色を入り口に、一人ひとりに届く「伝え方」について考えてみます。
たとえば、子どもに
「赤い箱に入れてね」
と伝えたとします。
大人にとっては、分かりやすい指示に思えるかもしれません。
でも、色だけを手がかりにするのではなく、
「赤い箱には★」
「青い箱には●」
というように、色に加えて形やマークなどの手がかりを加えてみたらどうでしょう。
「★の箱に入れてね」と、別の方法でも伝えることができます。
それまで迷っていた子が、
「分かった!」
となるかもしれません。
ここで変わったのは、子どもの能力ではありません。
変えたのは、「伝え方」です。
子どもたちは一人ひとり違います。
理解するスピードも、得意なことも、情報の受け取りやすさも同じではありません。
だからこそ、
「みんなに同じように伝える」
だけではなく、
「一人ひとりに届くように伝える」
という視点も大切です。
色は、情報を分かりやすく伝えるための、とても便利な手がかりです。
一方で、色だけを唯一の手がかりにせず、必要に応じて、
など、いくつかの方法を組み合わせることで、より伝わりやすくなることがあります。
A.できるだけたくさんの色を使う
B.全員に同じ色・同じ方法で伝える
C.色だけに頼らず、その子に伝わる手がかりも一緒に考える
・
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・
正解は……「C」!
大切なのは、特別な色を使うことでも、たくさんの色を使うことでもありません。
「どうしたら、この子に伝わるだろう?」
と考えてみること。
色に文字や形、マークなどを組み合わせることで、伝わり方が変わることがあります。
そしてその工夫が、子どもの「分かった!」「できた!」につながることがあります。
この二つは、似ているようで、視点の向いている先が違います。
「どうして分からないの?」は、子どもの中に理由を探します。
一方、
「どうしたら伝わるだろう?」
と考えると、私たち自身の伝え方にも目が向きます。
もう一つ手がかりを加えてみようか。
違う言葉で伝えてみようか。
見せ方を変えてみようか。
そんな小さな工夫が生まれます。
色を学ぶことは、人を知ろうとすること。
同じ色を見ても、感じ方や選び方、表現の仕方は一人ひとり違います。
そしてUCを学ぶことで、「見え方」も、自分と相手が同じとは限らないことに気づきます。
だからこそ、
色を入り口に、その人の見え方や受け取り方を想像してみる。
そして、その人に届く方法を考えてみる。
それは幼児教育にもUCにも共通する、
「人を大切にする」ということ
なのかもしれません。
色彩検定UC級では、色覚の多様性や加齢による見え方の変化、色を使った情報伝達など、ユニバーサルデザインにつながる色彩の知識を学びます。
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資格取得をゴールにするのではなく、学んだ知識を毎日の暮らしや仕事、教育、社会の中で活かしていくことを目指します。
色彩検定UC級の合格を目指しながら、
将来、ユニバーサルカラーを
「人に伝えられる人」になることも目指します。
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